WORKS施工実績
令和4年度 順天湾国際庭園博覧会2023佐賀県庭園修復工事
官公庁韓国南西部の全羅南道 順天市において、2013年4月に開かれた順天湾国際庭園博覧会が、韓国山林庁、全羅南道、順天市の主催により10年ぶりに再び同じ場所で開催されます。
今回の庭園博覧会は、2023年4月1日から10月31日までの7ヶ月間、順天湾国家庭園をメイン会場として順天市内一帯で開かれ、会期中に外国人32万人、韓国人768万人の計800万人の来場が予想されています。生産誘発効果は1兆5,926億ウォン ( 約1,470億円 )、付加価値は7,156億ウォンに上り、約2万5,000人の雇用創出が見込まれています。
順天市が公募で選んだ博覧会のテーマは「 庭園に住んでいます 」であり、日常に疲れた心を慰め、余裕と希望を発信する市民の声になります。
10年前の博覧会は、約111haの順天湾国家庭園がメイン会場でありましたが、今回は約193haの敷地に森の庭園、村の庭園、湿地庭園、海岸庭園、国家庭園の五つの自然庭園が整備されています。
世界庭園の参加国は、10年前の博覧会では佐賀県庭園を含む10カ国でしたが、今回の博覧会では30カ国になり、日本、オランダ、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、中国等が参加しています。
博覧会会場と隣接する順天湾の干潟は、佐賀県の有明海と似たような環境にあり、国連教育科学文化機関 ( ユネスコ ) 世界遺産区域として開発し、海洋研究センターや干潟世界遺産センターを建設することを決めており、花浦や臥温海辺は海洋観光特区として開発されています。
順天湾国家庭園は、庭園と文化、歴史を知ることができる展示体験空間にリニューアルされており、幾何学式庭園や未来庭園、文化芸術ギャラリーを造成して生態と文化が息づく空間にする整備が進められています。
10年前に築庭した佐賀県庭園は、約1,700m2の敷地に山を背景にして谷がある日本の伝統的な庭園を再現しています。背振山系と有明海をかたどり、入口には伝統的な数寄屋門を設置して、日本の趣を表現しています。
枯山水は座って鑑賞する「 鑑賞式庭園 」であり、池泉庭園は歩きながら鑑賞する「 回遊式庭園 」が多いものですが、佐賀県庭園は、その両方を備えた庭園であり、表現しているものは、山の森や川、海といった佐賀県の大自然です。そこには、敷砂利に「 砂紋 」を描くことで、波や川の流れを表現しています。
2021年4月から佐賀県国際課を通じて、順天湾国際庭園博覧会組織委員会との協議を行ってきましたが、2023年1月と2月に渡航して、10年前に築庭した佐賀県庭園の修復作業を行ってきました。
又、今回は修復工事ですが、10年前の順天湾国際庭園博覧会に築庭した佐賀県庭園の工事状況写真を「 WORKS 施工実績 」にアップロードしています。