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ふるさとの自然風景 シチメンソウ

 私は、佐賀県南部に位置している佐賀市の造園建設会社に勤めています。佐賀市は南北に長く、北は福岡県福岡市に接している標高500m前後の山地、南は標高3~5mの平坦地、最南部は有明海の潮位に左右される低湿地帯となっています。

 佐賀県は、昨年の都道府県別魅力度ランキングで最下位になりましたが、私達には丁度良い規模の町並みが広がり、一番住みやすい環境でもあります。今回は、国内有数の規模を誇る有明海干潟の東与賀海岸に広がる希少な塩生植物シチメンソウを紹介致します。

 ここのシチメンソウの群生は国内最大であり、佐賀県遺産にも認定されています。ヒユ科の一年草で、ケイトウという植物の仲間になります。干潮時には陸地となり、満潮時には海水に浸かるような環境に生育している、絶滅が危惧される貴重な塩生植物です。成長の過程で色の変化がみられ、秋には鮮やかな紅紫色となり、海岸を真っ赤に染め上げます。見ごろは10月下旬から11月中旬であります。

 しかし、2017~2019年頃は、原因不明の立ち枯れや生育不良が続き、絶滅の危機と叫ばれていました。有識者の助言を得ながら市民総出で排水路の整備や土壌の改良を行い、2020年にはようやく復活し、「 シチメンソウにやっと会えた 」と安堵されたものでした。シチメンソウは、環境に敏感な植物で有明海の環境の保全と共に生育していくものであります。私達のように環境に関わる者は、特に環境意識の向上に努める必要性があります。

 2024年には「 国民スポーツ佐賀大会 」「 全国障害者スポーツ佐賀大会 」が開催されます。見頃の11月頃は、佐賀市内で「 インターナショナル バルーンフェスタ 」も開催されます。ここは九州佐賀国際空港に隣接していますので、是非、佐賀県に訪れてふるさと自慢の一つであるシチメンソウとの出会いを楽しんで頂きたいと思います。

(株)鵜池造園 大坪孝子

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